多汗症ってどういう症状?多汗症の対策はどうすれば?
多汗症の治療ってどんな事をするのか・・。
■多汗症ってどんな病気か■
汗は体温調節を行っています。
体温が上がると汗が出て、汗の気化熱で体温を下げます。
必要以上に汗が出て皮膚の表面が汗で濡れてしまう状態を多汗症といいます。
■多汗症の種類■
汗には、温度が高い時に出る温熱性発汗、
精神的に緊張した時に出る精神性発汗、
辛いものを食べた時に出る味覚性発汗などがあります。
また、原因になる病気があって多汗が生じる続発性多汗症と、
とくに病気がなく健康な人に発生する原発性多汗症とがあります。
さらに、多汗部位が全身に広がっている全身性多汗症と、
体の一部で発汗が増えている限局性多汗症とがあります。
■多汗症の原因■
以前は、人よりも緊張しやすいからとか、
神経質だと汗をかくのだと考えられていました。
しかし、実際多汗症の人は自宅でリラックスしていても
手のひらから汗が出たり、朝目覚めたとたんに
汗をかきはじめることもある。
多汗症の場合は、精神的に緊張したから
汗がたくさん出るのではなく、緊張したときに発汗を促す
「交感神経」が敏感すぎるために汗を多くかいてしまうようです。
そのため、朝目覚めたなど、ごく普通に交感神経が
活動しはじめただけで、人一倍汗をかいてしまうこともあります。
多汗症は必ずしも精神的な要因による病気とは言えないのです。
■多汗症の現れ方■
限局性多汗症は、多くは腋(わき)の下、手のひら、足の裏に発生します。
これらの部位は精神性発汗部位であり、
精神的緊張により発汗が増えます。
手から汗が滴(したた)り落ちるほど汗の量が多い人もいます。
手のひらの多汗の人は手で触れるものが汗で濡れるために、
書類などが濡れて困っています。
また、他人に手を触れることを避け、
劣等感をもっていることもあります。
足の裏に多汗があるとにおいの原因になったり、
水虫や細菌感染を起こしやすくなります。
手足の多汗症は、それ以外には病気のない健康な若い人に多く発症します。
全身性多汗症では感染症、内分泌・代謝性疾患、膠原病、
悪性腫瘍、中枢神経疾患などが原因になっていることがあります。
とくに原因になる疾患のない原発性全身性多汗症もあります。
■多汗症の対策■
多汗症の対策として、食事があります。
多汗症大きな影響を与える食材は、脂肪を多く含む肉類や
油脂分が多い揚げ物やチーズやバター、カフェインなどで、
汗腺を強く刺激して働きを活発にします。
これらを過剰に摂取しない食生活を心がけることで、
多汗症の対策になります。
その他の食事ので多汗症対策として、
動物性たんぱく質や甘いもの、塩分の強いものは避け、
イソフラボンを多く含む大豆製品、野菜、ミネラルたっぷりの
海藻を多くとるように心がけましょう。
■多汗症の治療■
多汗症の治療法には、外用薬治療、水道水イオントフォレーシス、
交感神経切除治療などがあります。
それぞれの治療に長所と短所があり、決定的な治療法はありません。
外用薬としては塩化アルミニウム液、
塩化ベンザルコニウム液などが使われます。
外用薬は1日1回、就寝前に使います。
水道水イオントフォレーシスは手のひら、足の裏、腋の下の
多汗症の治療に適した方法です。
多汗部位を水道水に浸し、直流電流を流します。
治療を中止すると発汗は元の状態にもどります。
水道水イオントフォレーシスに用いる乾電池を電源にした
装置が販売されています。
掌多汗症の症状が強い場合には、胸腔鏡を使った
胸部交感神経節切除手術があります。
この方法では確実に掌の汗は止まりますが、
欠点として多くの人に代償性多汗が現れます。
代償性多汗とは、体の他の部位(背中や腹など)に多汗が現れることです。
これらの多汗症対策と治療をお試し下さい。
goo ヘルスケアより1部引用